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資金調達

IRデッキの構成 — 投資家が3分で判断する10枚のスライド

2026.04.30·12分·OPENSEED
参照するエージェント市場アナリストCFOチーム評価担当

VCには毎日、何十件ものIRデッキが届きます。初回面談でデッキ全体に目を通す時間は平均3〜5分、第一印象は30秒で決まります。よいIRデッキは長くありません。10〜15枚で「このチームなら大きな事業を作れる」という確信を生む必要があります。この記事では、シードからシリーズAまで通用する標準的なIRデッキの構成と、各スライドで伝えるべき中心的なメッセージを整理します。

はじめに

#IRデッキの標準構成 — 10枚のスライド

#スライド1行で伝える要点
1表紙会社名・1行のタグライン・ラウンド
2課題顧客が抱える困りごとの大きさ
3解決策自社の解決策が違う理由
4市場規模TAM/SAM/SOM + 出典
5ビジネスモデルどう収益を上げるか
6実績・成長の証拠成長の裏づけ(MAU、売上、LOIなど)
7競合分析自社にしかできない理由
8チーム自分たちにできる理由
9財務・ロードマップ12〜24か月のマイルストーン
10調達の要望金額・資金使途・次回ラウンド

重視される点はステージによって変わります。シード投資家はチームと課題、プレシリーズAの投資家は実績、シリーズAの投資家はユニットエコノミクスを最も重視します。

02

#表紙 — 30秒以内に決まる

IRデッキの最初のスライドには、会社名、ロゴ、タグライン、ラウンド情報の4つを載せます。中でも最も重要なのは、会社を説明する1行のコピー、タグラインです。

弱いタグライン強いタグライン
AIを活用したヘルスケアプラットフォーム会社員の「ジム終了」から「夕食決定」までを30秒にするアプリ
革新的なSaaSソリューションスタートアップの初めてのエンジニア採用を4か月から4週間に短縮する採用SaaS
TIP
タグラインで答えるべきなのは、「どれだけすごい会社か」ではなく「何をする会社か」です。自分の母親にも説明できるくらい、明快にしましょう。
03

#課題と解決策 — 必ずセットで伝える

課題と解決策は、常にセットで読めるようにします。よい課題スライドは数値で切実さを示し、よい解決策スライドは「現状よりX倍よい」と一目で伝えます。

  • 課題:誰が/どのくらいの頻度で/どれだけ損失を被っているか
  • 解決策:現状と比べた時間・費用・成果の違い
  • 視覚化:導入前後の比較、またはデモのGIF・画像

技術的な差別化そのものではなく、「なぜ顧客が自社の解決策を選ぶのか」に集中しましょう。VCが探しているのは、最も格好よい技術を持つ会社ではなく、大きな売上を生む会社です。

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#市場規模 — 信頼を損なわずに示す

市場規模のスライドで特に多い間違いは、(1)出典のない大きな数値、(2)SAMやSOMを示さずTAMだけを載せること、(3)TAMを業界全体の規模まで膨らませることです。

確認項目基準
TAMの出典信頼できる出典(業界レポート、政府の統計機関、調査会社)
SAMの定義実際にアプローチできる具体的なセグメントに絞る
SOMの期間24〜36か月以内に現実的に獲得できる範囲
年入手できる最新データを使う(2024–2025)
通貨・単位通貨を1つに統一し、混在させない
05

#実績 — 数値で実行力を証明する

シード期のVCは、アイデアそのものよりチームの実行力を重視します。実績のスライドは、その実行力を数値で証明する場です。まだ売上がなければ、別の指標で示しましょう。

  • 売上がある段階 — 前月比・前四半期比の成長率、ARR、GMV
  • ユーザーがいる段階 — MAU/DAU、継続率曲線、NPS
  • 売上がない段階 — ウェイティングリストの人数、LOIの件数、試験導入契約
  • B2Bの段階 — 商談パイプラインの金額($)、平均営業サイクル、成約率
주의
実績スライドに絶対に載せてはいけないものがあります。目盛りがなく上向きの矢印だけのグラフ、Y軸の単位がないグラフ、起点を定義しない曖昧な「開始以来」という表記です。VCはすぐに問題視します。
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#チーム — Founder-Market Fit

チームスライドは履歴書ではありません。中心となる問いは、「なぜ、このチームが、この市場で、この事業を実現できるのか」です。これがFounder-Market Fitです。学歴や役職より、業界の専門性と実行の証拠が重要です。

  • 業界の専門性 — この市場で何年の経験があるか
  • 実行の証拠 — 「以前Xを作った」「以前Xを運営した」
  • 人脈 — 主要顧客、パートナー、アドバイザーとの関係
  • 構成 — 技術、事業、営業の役割分担が明確か
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#調達の要望 — 金額、資金使途、次回ラウンド

調達の要望はデッキの最後のスライドですが、最も記述が弱くなりやすい箇所でもあります。「₩Xを調達予定」だけで終わらせず、次の3つを併せて示しましょう。

  1. ラウンド規模 — 今回の調達総額と、単独リードか共同リードか
  2. 資金使途 — プロダクト・開発(X%)/マーケティング(X%)/運営(X%)
  3. マイルストーン — 12〜18か月以内に到達する次の段階(シリーズAの準備完了、黒字化など)

企業評価額は、スライドにまったく載せないこともよくあります。通常は面談で別途話し合います。早い段階で提示しすぎると、交渉上の立場が弱くなるためです。

08

#IRデッキでよくある5つの懸念点

  1. 「競合なし」— 市場調査が不十分か、市場自体が存在しないことを示唆する
  2. SAM/SOMがなくTAMだけ — 市場を十分に調べていないと受け取られる
  3. 実績グラフのY軸に単位がない — VCが最も信用しない可視化
  4. 学歴だけを並べたチームスライド — Founder-Market Fitを示せていない
  5. 具体的な活動がなく、資金使途が割合だけ — 資金管理能力への疑問を招く
주의
1枚のスライドにこうしたパターンが1つでもあると、VCはデッキ全体を疑い始めます。下書きができたら、少なくとも5人に見せ、どこに最も違和感があるかを聞きましょう。
まとめ

#AIのフィードバックでIRデッキを確認する

自分で書いたIRデッキは、内容に近すぎて弱点が見えません。メンターに見てもらうには日程調整が必要ですが、VCに送る前に弱点を把握しておくことは非常に重要です。

CTA
OpenSeedのIRデッキAIフィードバックは、投資レビューの視点からデッキを確認します。市場、CFO、プロダクト、チーム、リスク、政府支援事業、エグジットを担当する7つのコア評価役に、会計や技術デューデリジェンスなど関連性のある専門評価役が加わります。別枠のChief Report Composerが該当する所見をまとめます。強気・基本・弱気のシナリオ、企業価値のレンジ、懸念点を確認でき、さらに詳しく分析するIM(投資メモ)モードも利用できます。
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関連する評価役がIRデッキの10枚構成を分析し、懸念点を指摘します。

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