#デッキは根拠を「見せる」のではなく、隠してしまう
IRデッキは、口頭でのプレゼンテーションに使うための視覚的な要約資料です。各スライドには、短い箇条書き、グラフ、画像が配置されます。本当の根拠、つまり市場規模の数値の出典、ユニットエコノミクス、コンバージョン率、「なぜ自分たちがこの課題を解決するのか」といった情報は、グラフの画像の中や、発表時の口頭説明の中にあります。
AIがデッキから読めるのは、抽出できた断片的なテキストだけです。
| 実際にスライドにある内容 | AIがテキストとして読む内容 |
|---|---|
| 出典付きで「TAM:₩3T」と記載されたグラフ画像 | 「TAM:₩3T」(出典は失われる) |
| 右肩上がりの売上グラフ+口頭での説明 | 文脈のない、いくつかの数値 |
| 競合比較マトリクス(画像) | (抽出されない) |
#デッキは人を説得するもの。文章は機械が検証するもの。
内容が同じでも、形式によって用途は変わります。
- 投資家は3分以内に直感で選別する → ストーリー、ビジュアル、勢いが心を動かします。デッキはそのために作られています。
- AIレビューは根拠と因果関係を一文ずつ確認する → 評価できるのは、何が、どれくらい、どの出典に基づくのか、実際に書かれている内容だけです。
事業計画書の本文は、創業者が論理を省略せず、文章で説明する場所です。だからこそ、AIが実際に根拠を検証できる唯一の入力形式なのです。
#そもそもデッキからはテキストをうまく抽出できない
実務上の問題もあります。KeynoteやPowerPointから画像として書き出したPDFや、スキャンした文書にはテキストレイヤーがないため、テキストをほとんど抽出できません。無理に処理しても、分析結果は空になってしまいます。貼り付けたテキスト、Word、Markdownなど、抽出可能なテキストを含む入力が、常に最も正確です。
#OpenSeedが受け付ける入力形式
基本となる入力は、文章形式のテキストです。貼り付け、Word(.docx)、Markdown(.md/.markdown)、プレーンテキスト(.txt)に対応しています。デッキしかない場合は、それをアップロードするのではなく、核となる根拠を文章に書き起こしてください。次の5点を文章にするだけで、診断の質は大きく上がります。
- 市場規模と、その数値の出典(政府統計、業界レポートなど)
- 現在の顧客数、コンバージョン、再訪に関する数値
- ユニットエコノミクス(顧客1人あたりのコストと収益)
- 失敗した実験と、その結果を受けて変更したこと
- なぜこのチームがこの課題を解決するのか
#デッキを捨てる必要はない
大切なのは順序です。根拠を文章に整理してAIの検証を受け、その後、検証済みの根拠をデッキに凝縮して投資家を説得します。デッキは最後に作るものであり、診断に使う入力ではありません。
事業計画書とIRデッキがそもそも根本的に異なる文書である理由や、AIが根拠を確認する前に結論を出してしまうリスクについては、別の記事で解説しています。あわせて読むと、入力形式がなぜこれほど重要なのか、より明確になるはずです。
デッキではなく、根拠を記した文章を用意しましょう
OpenSeedは、デッキを読めたふりはしません。本文のテキストを貼り付ければ、提出前に、根拠が成り立っているか、何が不足しているかを示します。分析開始画面に表示される現行のお支払い条件でご利用いただけます。
提出前に根拠・論理・リスクを確認する意思決定支援サービス
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