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資金調達

VCファンドの残存期間で投資意欲がわかる — Fundfinderの活用法

2026.05.14·11分·OPENSEED
参照するエージェント総括アナリスト

同じVCでも、ファンドの1年目と6年目では行動が異なります。ファンドの組成直後は資金投下へのプレッシャーが小さいため、慎重に判断する余裕があります。しかし、投資期間の終了まであと6か月となれば、もう1件の投資を成立させようとします。存続期間の終盤にあるファンドは、追加投資を約束できません。創業者がVCファンドの残存期間を把握していれば、審査の速さ、投資額、追加投資の可能性を事前に見積もれます。OpenSeedが、KVICのFundfinder登録情報でファンドのビンテージを調べる方法と、残存期間に応じたアプローチの調整方法を解説します。

はじめに

#VCファンドの仕組み — 存続期間8年、投資期間4年

韓国のベンチャーキャピタルファンドの標準的な構造は、存続期間8年、延長可能期間2年、投資期間4年です。新規投資はファンド組成日から4年以内に完了させ、残りの4年を追加投資、投資先管理、エグジットに充てます。つまり、同じVCでもファンドがこのサイクルのどこにあるかによって、新規案件への意欲は大きく異なります。

ファンドの段階組成からの経過期間VCの行動
初期0〜12か月活動を始めたばかりで、最初の1件目、2件目には慎重
中盤前半12〜30か月新規投資が最も活発な期間
中盤後半30〜48か月残りの資金の投下を急ぎ、積極的になる
投資期間終了時48〜54か月新規投資がほぼ止まり、追加投資のみになる
管理・回収期54〜96か月新規投資は行わず、M&AやIPOによるエグジットに注力
TIP
組成4年目のファンドにピッチすると、「魅力的ですが、今のファンドの状況には合いません」と言われる可能性があります。それは会社の問題というより、ファンドのタイミングの問題である可能性が高いのです。
02

#ビンテージで変わる交渉力 — 1年目と4年目

ファンドのビンテージ、つまり組成年によって、交渉の力関係は変わります。ファンドの1年目や2年目のVCには十分な時間があり、幅広い企業から投資先を選べます。4年目のVCは資金投下の期限に追われ、成立させられる案件を必要としています。創業者から見た交渉力は、ちょうど逆の方向に動きます。

組成からの経過期間VCの交渉力創業者の交渉力特徴
1〜12か月高い低い投資先の選択肢が広く、評価額への下押し圧力がある
12〜30か月均衡均衡最も妥当な条件で合意しやすい期間
30〜48か月低い高いVCが期限のプレッシャーを受けている
48か月以上ほぼない—新規投資は事実上、選択肢から外れる
체크
ファンド組成から30〜48か月のVCを見つけると、同じ会社でもより良い条件を得られる可能性があります。ただし、次のラウンドへの追加投資の可能性は低いため、シリーズAでは別のリード投資家を確保する必要が出てきます。
03

#Fundfinderの使い方 — KVICの公式登録情報を調べる

韓国の政府系ファンド・オブ・ファンズ運営機関であるKorea Venture Investment Corp(KVIC)は、fundfinder.kvic.or.krで登録情報を公開しています。政府のファンド・オブ・ファンズから出資を受けたすべてのベンチャーファンドと新技術事業投資組合について、組成日、満期、運用会社、規模が掲載されています。Mashup Angelsの第2号個人投資組合を調べる場合と同様に、ファンド名、運用会社、キーワードで検索できます。

  1. fundfinder.kvic.or.krにアクセスし、ファンド検索メニューを開く
  2. 運用会社名またはファンド名で検索する(例:Mashup Angels、Bon Angels)
  3. 組成日、存続期間、投資期間、出資約束総額を確認する
  4. 組成日から残りの投資期間を計算する(投資期間から経過月数を引く)
  5. 残りが12か月未満なら、新規投資への意欲は低いと想定する
TIP
Fundfinderが公開しているのは、政府のファンド・オブ・ファンズから出資を受けたファンドのみです。民間LPだけから資金を集めたファンドは表示されない場合があります。その場合は、運用会社の公式サイトや報道にあるファンド組成発表をたどって、組成日を調べましょう。
04

#1社で複数のファンドを運用 — どのファンドから投資するのかを聞く

多くのVCは、2〜5本のファンドを同時に運用しています。同じ会社の中にも、シードファンド、シリーズAファンド、セカンダリーファンドが別々に存在し、それぞれ対象ステージ、投資額、残存期間が異なる場合があります。初回面談でどのファンドから投資するのかを聞けば、自社のステージに合っているかをすぐに把握できます。

ファンドの種類主な対象ステージ確認すること
シードファンドプレシード / シード投資額₩100M–500M、4年以内に投資
シリーズAファンドシリーズA投資額₩1.0B–3.0B、追加投資を約束できる
グロースファンドシリーズB以降投資額₩5.0B以上、シードには不向き
セカンダリーファンドエグジット前新株発行ラウンドではなく、既存株式を買い取る
特定目的ファンドテーマ限定気候やヘルスケアなどの分野に投資対象を限定
주의
VCの社名だけを見て面談を設定すると、ステージが合わず時間を無駄にしがちです。「今回、どのファンドからの投資が想定されますか」という質問は、初回面談の終わりに自然に確認しましょう。
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#追加投資の可能性 — ファンドがどれだけ資金を留保しているか

VCは通常、ファンドの出資約束総額の30〜50%を追加投資用に留保します。₩10Bのファンドなら、₩5Bを追加投資に確保することがあります。組成4年目のファンドは新規投資用の資金がほとんど残っていなくても、追加投資用の資金は持っている場合があります。この留保資金によって、シリーズAであなたの会社へ追加出資できるかどうかが決まります。

  • 新規投資余力 =(出資約束総額 × 新規投資の配分比率)− 新規投資として投下済みの資金
  • 追加投資余力 =(出資約束総額 × 追加投資の配分比率)− 追加投資として投下済みの資金
  • 組成4年目のファンド = 新規投資余力はほぼゼロでも、追加投資余力は残っている
  • 組成6年目のファンド = 追加投資余力も尽き、シリーズAへの参加は期待しにくい
TIP
シード段階で追加投資の約束を得たいなら、組成1〜3年目のファンドが最も有力な候補です。存続期間の終盤にあるファンドもシード投資は行うかもしれませんが、シリーズAには参加しない可能性が高いため、その際には新たなリード投資家を確保する必要があります。
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#新ファンドの発表 — 最も強いシグナル

VCが新ファンドを発表してから12〜18か月は、新規投資が最も活発になる期間です。発表後の最初の1〜3か月は体制整備のため動きがやや遅くなりますが、その後は急速に活発になります。Mashup Angelsによる₩7.7Bの第2号個人投資組合の発表のようなプレスリリースは、創業者が注目すべき、アプローチの好機を示す最も強いシグナルの1つです。

タイミングVCの状況推奨する行動
発表直前(うわさの段階)新規審査を保留情報収集にとどめる
発表後0〜3か月最初の1件目、2件目を準備し、体制を整備早めに認知してもらい、次回面談につなげる
発表後3〜12か月最も活発ピッチに全力を注ぐ
発表後18〜30か月引き続き活発アプローチの2度目の好機
発表後36か月以上資金投下へのプレッシャーが高まる交渉力は高まるが、追加投資の約束は限定的になる
체크
候補のVCが新ファンドを発表したら、3か月以内に初回面談を設定しましょう。新ファンドの初期に投資を受けた会社は、そのVCを代表する投資先になりやすく、その後の追加支援も積極的になる傾向があります。
07

#ファンドのビンテージに合わせてピッチの伝え方を変える

同じピッチでも、ファンドのビンテージに応じて強調する点を変えると、相手に響きやすくなります。初期のファンドには「代表的な投資先へと育てられる会社」が響き、存続期間の終盤にあるファンドには「短期間で実現可能なエグジット」のほうが響きます。ファンドの段階にかかわらず同じ伝え方をすると、相手との適合性が伝わりにくくなります。

ファンドのビンテージ強調すること避けること
1〜2年目長期的な成長、シリーズAからCまでのロードマップ短期のエグジットを強調する
3〜4年目すでに積み上げた実績、短期間での資本効率の実現長期の研究開発ビジョンだけを前面に出す
5年目以降1〜2年以内の現実的なエグジットシナリオ長期ビジョンと追加の研究開発を掲げる
주의
ピッチの内容を偽るという話ではありません。事実のうち、何を最初に伝えるかということです。ファンドの残存期間を知らなければ、相手が聞きたいことと伝え方がずれてしまいます。
まとめ

#セルフチェック — 候補VCのファンドのビンテージを把握していますか?

  1. 候補VC10社のファンド名と組成日をFundfinderで調べましたか?
  2. 各ファンドの残りの投資期間を月数で計算しましたか?
  3. 追加投資の可能性に応じて、1〜3年目と4年目以降に分類しましたか?
  4. 新ファンドの発表を継続的に確認できる情報経路を用意していますか?
  5. ファンドのビンテージに合わせて伝え方を変えたピッチを用意していますか?
  6. 初回面談で、どのファンドから投資するのかを聞く準備はできていますか?
CTA
OpenSeedのAI事業計画レビューは、候補VCのファンドのビンテージと残存期間を考慮し、同じピッチでも、どのビンテージにはどの伝え方が適しているかを検討する手助けをします。
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OpenSeedのAI事業計画レビューは、ピッチとあわせて、候補VCのファンドの残存期間と追加投資の可能性を確認します。

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